ソイルプレミックス舗装(土壌改良技術)

リサイクリング・プレ工法

リサイクリング・プレ工法は、事前調査の結果、土壌がリサイクル可能と判断された場合、現地にて劣化した土とエコマックスSP-M素地を混合し、ソイルプレミックス(SP-M)を製造します。 
この工法は、ゼロ・エミッションを実現した、経済的で地球に優しい技術です。

リサイクリング・プレ工法施工ループ(工程の流れ)

STEP 1
事前調査
  • 既存の土質や路盤状態などを調べ、再生利用が可能かどうかを判断します。
  • 必要に応じて土のサンプリングを行い、含水比、粒度分布、強度特性などを分析します。
STEP2
鋤取り土工
  • 劣化した表層や不要な部分の土を剥がして回収します。
  • 後の工程で混合して再利用するための土を一時的にストックしておきます。
STEP3
基盤整正工

鋤取り後の地盤を整地し、施工面を平らにならして基礎を作ります。

STEP4
プラント搬入組立
  • 現地で土と固化材を混合するための専用プラント(移動式プラントなど)を搬入し、組み立てます。
  • このプラントで土とエコマックスSP-M素地を混練(こんれん)します。
STEP5
素地搬入
  • 固化材や改質材などをプラント付近に搬入して準備します。
STEP6
団粒化フルイ選別混練工
  • ストックしてある土とエコマックスSP-M素地を混合し、必要に応じて砕く・ふるいにかけるなどして、大きな石や廃棄物などの不純物を除去します。
  • 土と固化材が均一になるようにしっかり混練します。この工程により**“ソイルプレミックス(SP-M)”**が製造されます。
STEP7
場内小運搬

混練したソイルプレミックスを敷設場所まで小運搬(ダンプやホイールローダー等で近い距離を運ぶ作業)します。

STEP8
表層工
  • 運んできたソイルプレミックスを敷き均し(しきならし)、必要な厚みに調整しながら転圧・締固めを行い、表層を形成します。
  • これにより、舗装として必要な強度・平坦性を持たせます。
STEP9
表面処理工
  • 最後に表面の仕上げ作業を行い、表層の耐久性や美観などを高めます。
  • シーリングや散水、保護剤の塗布などを行う場合もあります。
完成
完成

所定の養生期間を経て、設計どおりの強度や機能が確保されたら完了です。

スポンジソイルマット工法

スポンジソイルマット工法は、表層のソイルプレミックスと併用して、下層にエコマックスSS-M素地を現地の既存土と攪拌(かくはん)混合する工法です。
この工程により、雨水は表層内を速やかに透水し、下層に浸透・貯留されます。
更に、乾燥時は防塵効果発揮します。

リフレッシュ工法

リフレッシュ工法は、ソイルプレミックス舗装後のメンテナンスに適した工法です。
専用のコンパクトな特殊機械を使用する為、周辺環境への影響も少なく安全で、且つ短期間でメンテナンスを行う工法です。

 

①補充素地の散布

②表層土ほぐし

③不陸・整正

④転圧・仕上げ